2009年6月11日木曜日

クリスマス・ツリー



監督:デヴィッド・リンチ

キャスト
ベニチオ・デル・トロ
スティーブ・ブシェミ
シャロン・ストーン


今回は、1969年公開の「クリスマス・ツリー」のリメイクを考えてみたいと思う。

この映画はミシェル・バタイユのベストセラー小説を映画化したものだ。あらすじは、「goo 映画」に詳しく載っているので、そちらを引用したいと思う。
(注 ネタバレあります)

十歳になるパスカル(B・フラー)は、夏休みを父ローラン(W・ホールデン)とコルシカ島で過ごした。母はいなくても、パスカルには、父の恋人カトリーヌ (V・リージ)も、仲良しのおじさんベルダン(A・ブールビル)もいたし、寂しいことはなかったが、父と二人のコルシカでのキャンプはまた格別だった。が、或る日、二人が釣りを楽しんでいた時、近くに核爆弾をつんだ飛行機が墜落した。その日から、パスカルは体の不調を訴えるようになった。パスカルは、放射能のため白血病に侵されていたのだった。医師は、ローランにパスカルの命はあと半年と宣告した。




ローランは、あと半年をパスカルの思い通りに過ごさせてやろうと決心し、パスカルの欲しがるものはすべてあてがった。オモチャ、トラクター、そして狼までも。ローランと真相を知ったカトリーヌ、ベルダンは協力し、狼を欲しがったパスカルに、動物園から盗みだした狼を、あてがったのだった。夏が過ぎ、枯葉が散って、クリスマス・イブが、やってきた。美しいツリーが部屋にかざられ、プレゼントが山のように積まれた。静かなイブの夜が過ぎていくかに思われた。がパスカルへの最後の贈物を買うため外出したローランとカトリーヌが戻った時、ツリーの下でパスカルは永遠の眠りについていたのだった。(goo 映画より)

元祖難病ものの映画ともいうべきこの作品の監督は、007等の映画監督で知られるテレンス・ヤングが務めている。

父親のローランは、息子が余命半年であることを聞くと、会社を辞め、できる限り息子と一緒にいようと決心する。息子には病気のことは告知せず、自分が病気だからと嘘をつき、息子に学校を休ませる。実は息子は病院で看護士の立ち話を聞いており、自分の運命を知っているのだった。

涙もろいわたしなどは、途中から辛くて見ていられなかった。しかしこの父親の行動は、賛否両論あるものだと思う。中には、きちんと息子に病気のことを告知して、事実を受け止めさせるべきだという人もいるだろう。そして、こどもを甘やかしすぎであると。

わたしは、ローランの行動に賛成だ。あと半年の命を好きなようにさせたい、と思うのは親なら当然ではないだろうか。自分は仕事を辞めて、困ることになっても、まだ命はあるのだ。そしてこどもはまだ人格形成の時期にある。これからの人生があるならば、甘やかして育てることはこどものためにはならないが、十歳のパスカルは、もう大人になることはないのである。彼の人生は、彼の世界は、もうすぐ終わりを迎えようとしているのだ。そのようなときに、将来のための教育をする意味があるだろうか。

リメイクするなら、「ストレイトストーリー」を監督したデイヴィッド・リンチに撮ってもらいたいと思う。

お涙頂戴のこれ見よがしなドラマではなく、彼の視点で客観的に淡々と描いてほしい。

主役のローランにはベニチオ・デル・トロ、彼の友人にはスティーブ・ブシェーミ、ローランの恋人には、シャロン・ストーン。

名前だけをみると、まるで誘拐犯チームのようなメンバーだが、ありふれたキャスティングではなく、ひとりの男の決断と、それを見守る友人と恋人を、リアリティをもって力強く演じてほしいと思う。

少年役は思いつかないが、かつてのリバー・フェニックスのような険しい表情のできる子役がいいと思う。自分の人生をしっかりと受け止めながら父親を慕う少年を演じてもらいたい。

こんなリメイクはどうだろうか。
by ブック・オーシャン








ビデオ「クリスマス・ツリー」
何度見ても泣いてしまいます。

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