2009年7月14日火曜日

素晴らしき哉、人生



監督:スティーブン・スピルバーグ 音楽:ジョン・ウィリアムズ

キャスト
トム・ハンクス
スティーブ・ブシェーミ
ケイト・ハドソン


この映画の製作年は、1946年と大変古い映画だが、今でもアメリカではクリスマス・シーズンにゴールデンタイムを使って放送される名画である。(日本ではこんな映画はないですねー)

これほど有名で愛されている映画ならば、リメイクする必要はないような気がするが、新しく製作して世界規模で公開するなら、まだこの物語を知らない多くの人たちがこの映画を知るきっかけになるのではないかと思う。

この物語を知っている人でも、ストーリーの背景を現在に置き換え、現在の感覚で製作するならば、見る価値のある作品になり得るのではないだろうか。




この映画をまだ見たことがない方のために簡単にストーリーを紹介すると・・・

親切な銀行家のジョージは、他人を救うために、少しずつ自分の夢をあきらめるという生活を送っていた。
そんな彼は町の多くの人々に愛されているにもかかわらず、自分が誰からも愛されていないのではないかと考えていた。
ある日、人に尽くし、努力しているにもかかわらず大きな不幸に見舞われてしまったジョージは、絶望して自殺することを決意する。
そこへ天使が現れ、「自分なんか、最初からいなければよかった」という彼に、ジョージの生まれていない世界を見せることにする。そこは・・・。

フレンズ」のエピソードの中でこの映画を最後まで見たことがなかったフィービーが「最も不幸な映画!」と言うシーンがあったが、映画の前半は、確かにジョージが希望を少しずつ失っていくシーンが続く。
しかし、最後まで見るとこの映画は「最もハッピーな映画」に劇的に変化する。このギャップがこの映画が多くの人に愛されている原因だろう。

調べてみると、日本の自殺率(人口にしめる自殺者の割合)は先進国の中で一番高いのだそうだ。その数、なんと年間3万人。一日で平均88人が自殺しているとのこと。

スピルバーグは好きな映画のひとつに、この「素晴らしき哉、人生!」を挙げていた。
日本でこの映画が興行的に成功すれば、自殺者が減るかも?しれない。
by ブック・オーシャン









「素晴らしき哉、人生」〈特別版〉
人生が辛くなったときの一本。

2009年7月3日金曜日

インテンシティ



監督:ゲイリー・フレダー 音楽:クリストファー・ヤング

キャスト
ナタリー・ポートマン
マット・デイモン
ジェニファー・ラブ・ヒューイット


ディーン・クーンツの小説が原作である。
彼の作品はどれもおもしろいのだが、その中でも私はこの作品が一番好きだ。
いつも彼の作品を読みながら物語の構成がうまい作家だなあ、と感心するのだが、この小説は構成のうまさに加えテンポがよく、主人公の心理描写が巧みで、まるで自分も犯罪者に追われているような感覚を覚える。
超訳」にもなっているので読まれた方も多いかもしれない。



実はテレビ映画化されている。 そのときのキャストは、
監督:イヴ・シモノー 音楽:ジョージ・S.クリントン

キャスト
モリー・パーカー
ジョン・C.マクギンリー
トリ・ポール
ブレント・ステイト

私の知らない人たちばかりである。
有名ではないからいけないというわけではないが、もし劇場公開するならきっとキャストは違っていたはずだ。

小説界ではスティーブン・キングと並び評されることの多いクーンツだが、映像化された作品では圧倒的にキングに負けている。
「グリーンマイル」、「ショーシャンクの空に」、「スタンド・バイ・ミー」など多くのヒット作があるスティーブン・キングに対し、数では同じくらい映像化されているクーンツの小説だが、そのほとんどはテレビ映画だ。
(余談になるが、ホラー小説の大家と呼ばれるキングだが、ヒットする映画はなぜかホラー以外の作品である)
クーンツの小説もやはり映画化されたものもあるが、どれも興行的には成功していない。(日本では未公開のものもいくつかある)

TV映画「インテンシティ/緊迫」は作品自体を見るとなかなかよいものだが、邦題が示すようにその「緊迫」したストーリーを2回にわけて3時間近くの映像にすることには少し無理がある。

もし映画化されるなら、監督には「コレクター」や「ニューオーリンズ・トライアル」でサスペンスの新しい旗手として脚光を浴びているゲイリー・フレダーにしてもらいたいものだ。

そしてヒロインのチャイナ(「超訳」ではなぜか「チーナ」!)には「コールドマウンテン」や「クローサー」ですっかり演技派女優に成長したナタリー・ポートマン。

そして偏執的で残忍な犯人役にはマット・デイモン。彼の知的で繊細なイメージを粉々に壊して演じてほしい。

いつか映画化されないかなあ。誰か50億円くらいのお金が余っている人、プロデュースしません?
by ブック・オーシャン









ビデオ「インテンシティ/緊迫」
なかなかテレビでは見ることができない作品です。
「超訳」インテンシティ
上下巻、あっという間に読めてしまいます。まさにジェットコースターノベル(?)

2009年7月2日木曜日

冒険者たち



監督:リュック・ベッソン

キャスト
ブラッド・ピット
ジャン・レノ
キーラ・ナイトレイ


1967年製作の古い映画だが、大好きな映画だ。
あの雰囲気を再現するのは難しいだろうが、名作なので、ぜひともリメイクして欲しい作品である。

1967年のキャストは
アラン・ドロン
リノ・ヴァンチュラ
ジョアンナ・シムカス

三人ともとっても魅力的な俳優だ。



まずは、アラン・ドロン。
いわずと知れたフランスの二枚目。(いまやおじいちゃんだけど)
俳優になる前は、かなりやんちゃだったそうで、銃の不法所持で刑務所に入ったり、ふらふらとあちこちを放浪したり、いろいろな職業を遍歴したそうだ。
俳優になってからもマフィアとの関係を噂されるなど、謎めいた人物だった。それらの経験が生きているのか、どこか陰のある役ははまっている。
いまの映画界ではこんな人は少ないと思う。

そして、リノ・ヴァンチュラ。元ボクシングのヨーロッパチャンピオン。ごつくて男気のある彼は、この映画のローランド(エンジニア)はぴったりだ。

最後に、レティシア。じゃなくてジョアンナ・シムカス。水葬の場面は映画史に残る名シーンだと思う。
監督のロベール・アンリコは彼女に恋愛感情があったようで、本当に彼女を綺麗に撮っている。好きになった人が綺麗に見えるように、彼の目には彼女はあんな風に映っていたのだろう。(もちろん頭の中にはこの映画の有名なテーマ曲が流れて)
彼女はその後、シドニー・ポアチエと結婚して映画界を離れる。彼はレティシアファンにとって本当に「招かれざる客」である。(この映画はいい映画だけど)

音楽も素晴らしい。フランソワ・ド・ルーベ。「さらば友よ」も印象的なスコアだったが、わたしは「冒険者たち」の方が好きである。彼の曲は映画を見終わったあとしばらく頭を離れてくれない。何年経っても、映画の場面を思い出すだけで、すぐにその曲が頭の中に流れてくる。

原作は、ジョゼ・ジョバンニ。元はパリの暗黒街にいたというから、彼も異色だ。彼が描くアウトローたちが魅力的なのは彼の経験があるからこそなのかもしれない。

製作されてから、40年近く経った今、新しいキャストで現代的なアンサンブルを見てみたいものだ。
by ブック・オーシャン









DVD 冒険者たち
何度見てもいい作品です。レティシアの美しさは永遠です。
「冒険者たちのテーマ」が入っているCD
思わず口ずさんでしまうメロディ。