2010年2月4日木曜日

ピラニア刑事



監督:クエンティン・タランティーノ 

キャスト
ブルース・ウィリス
キーラ・ナイトレイ
ヒース・レジャー


ピラニア(piranha、piraña)・・・アマゾン川など南アメリカの熱帯地方に生息する肉食の淡水魚。 serrasalmusの仲間。「アマゾンの人喰い魚」として有名。体長は小型の種で15cm、大型になる種では80cmくらいに達する。鋭い歯で知られるが、性質は極端に臆病であり、狂暴さは一片も無い。熱帯魚として家庭で飼育する愛好者も出てきている。
出展:フリー百貨事典『ウィキペディア(Wikipedia)』





グリッツ・・・「けばけばしい虚飾、安っぽい金ピカの輝き」
文春文庫「グリッツ」(高見 浩訳)あとがきより

ジャッキー・ブラウン」「ゲット・ショーティ」等の原作の著者として知られるエルモア・レナードの代表作「グリッツ」。その映画化作品(正確にはTV映画)の邦題がなぜ「ピラニア刑事」なのだろうか?

レナードファンとしてぜひ作り直してほしい作品だ。
原作は読んでいるが、このTV映画は見ていない。見ていない私が、その邦題を非難するのはよくないと思うが、「ピラニア刑事」とはあまりにも酷い。

何度かレンタルビデオ店で「それ」を見かけて、見てみようと思ったことはあった。しかし、そのタイトルには原作を読んだ者にそのパッケージまで手を伸ばすことを躊躇させる明らかなギャップが存在する。

「ピラニア刑事」を見るくらいなら、私は「えびボクサー」を選ぶ。(決して「えびボクサー」をよくない作品の例として挙げているわけではありません。私は「えびボクサー」は好きな作品です)

少なくともそのタイトルにいつわりはない。
えびがボクサーなのだから。

もし本当にピラニアが刑事役をするのであれば、私は「ピラニア刑事」をまちがいなく見るだろう。
しかし「グリッツ」には全くピラニアは出てこない。
ピラニアのような刑事もいない。
一体どういう経緯でこのタイトルがつけられたのだろう?

主役には「L.A.ロー/七人の弁護士」や新「スター・ウォーズ」シリーズなどで知られるジミー・スミッツとなっている。彼の個性的な風貌からそのタイトルがつけられたのかもしれない。あるいは、劇中でジミー・スミッツがピラニアのような動きをするのかもしれない。(どんな動き?)
いずれにせよ、原作とそのタイトルには全く関係がない。

タイトルのつけ方にも問題はあると思うが、そのようなタイトルをつけられた作品にも問題があるかもしれない。

まず主役だが、原作の主人公ヴィンセント・モーラは退職を考えている中年の刑事である。当時33歳のジミー・スミッツではかなり無理がある。

そのほかのキャストにいたっては、私が知らないだけかもわからないが、聞いたこともない俳優ばかりである。エルモア・レナードの小説のおもしろさは、物語に出てくる魅力的な悪党たちにあると思う。
できれば、実績があり、メジャーな俳優に悪党を演じて欲しいものだ。

トム・クルーズ主演により、エルモア・レナード原作の西部劇「決断の3時10分」がリメイクされるそうだが、「グリッツ」もぜひ本当の意味で映画化して欲しいと思う。(もちろん、邦題は変えて)
by ブック・オーシャン









「グリッツ」をamazon.co.jpで見る。
レナードタッチが冴えるエルモア・レナードの代表作。

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